遺伝子組み換え作物の仕組み – Sabe la tierraへ行って考えた

Tren de la costaという、ブエノスアイレス郊外を走る観光列車がある。そのSan Fernando駅のホームが、毎週土曜日、オーガニック市場になる。Sabe la tierraというその市場に行ってきました。

普段はほとんど人のいない駅が、土曜日には少しにぎわっています。オーガニックの八百屋さんが2、3軒、それからいろんなオーガニック食品、製品を売る人たちがテーブルを出しています。

パンやチーズやサラミといった日常的に食べるもの、ケーキ屋クッキー。オーガニックの鶏に卵。植物由来の洗剤、マカやスピルリナといった健康食品、ショッピングバッグに手編みのセーター。にぎわうと言っても程よいにぎわいで、一軒一軒ゆっくり、味見をさせてもらったりおしゃべりをしながら見て回ることができ、土曜日にのんびりお散歩に行くにはちょうど良い感じ。

アルゼンチンは遺伝子組み換えの野菜がたくさん。スーパーで売っている鶏肉の多くはホルモン剤を打たれたお肉だそう。オーガニックのお肉はほとんどが輸出用で、国内ではあまり出回っていません。そういう自然ではない食べ物を日々食べて生きていますが、あまり深く考えていませんでした。気にし始めたらきりがない、というあきらめのような、いわば無関心と言われても仕方のないレベル。ときどきオーガニック製品があると、いいわよねー、といって手に取る程度。

そもそも、遺伝子組み換えの何が怖いのか、と言うことをいまいち理解していません。自然じゃないから怖いらしいよね、と言う程度。遺伝子組み換えってつまり人間の都合の良いように遺伝子を組み換えているわけで、それって害虫もつかないから農薬とかいらないんじゃないの? なんて思っていたが、そんなことはなかったらしい。

どうやら、遺伝子組み換え大豆生産導入には強い毒性を持っている農薬とセットでの導入になるそう。ところが雑草の方にもどんどん耐性がついて、さらに強い農薬が必要になったり… その農薬によって奇形が産まれているとの報告も。

一部抜粋する。

アルゼンチンとパラグアイでは、GM大豆の産地に住んでいる医師や住民がグリホサートの散布により、不妊、死産、流産、癌のみならず、高い出生異常を含む 深刻な健康への影響を訴えている。新しいレポートで集められた科学的研究によって、グリホサートに曝されることと、早産、流産、癌、DNAおよび生殖器官 の細胞にダメージを与えることとが関連していることが確認された。

via 南米を襲う遺伝子組み換え大豆と枯れ葉剤

さらには…

遺伝子組換え大豆(作物)と農薬の特許(知的所有権)を持ち独占しているのがモンサント社ですから、遺伝子組換え大豆の栽培はモンサント社に依存することになります。

via 遺伝子組換え作物で、飢餓が増えている 安濃一樹

モンサント社とはどんな会社かというと….

自社の開発した遺伝子組換え作物の種子を販売するに当たり、次回作には自家採種したものを利用しないとの契約を栽培農家との間で結んでいることが多い。そのため、その契約に違反して遺伝子組換え作物の種子を自家採種し以後の作付けに利用した農家に対して、知的財産権侵害として多くの訴訟を起こしたことから注目を集め、一定の批判を受ける事態が生じた。

また、”いわゆる”「ターミネーター遺伝子」を組み込んだ組換え品種を開発した企業を買収した。”いわゆる”「ターミネーター遺伝子」や「ターミネーター 技術」とは、遺伝子組換え作物に結実した種子を発芽できなくするものであり、農家による遺伝子組換え作物の自家採種を無効にしたり、遺伝子組換え作物によ る遺伝子の拡散や遺伝子汚染を防ぐために開発されたものである。

via wikipedia

と、まぁ、非常にクローズドで前時代的な仕組みに縛られているようです。こういうの、あんまり好きじゃないですね、わたし。

遺伝子組み換え大豆の危険性ももちろんですが、それよりも、こういうクローズドな思想が好きではないので、こういうやり方をする会社か、と知ってしまった今となっては、アンチ遺伝子組換え作物な人になりました。

アルゼンチンに暮らして、時々お豆腐や豆乳を買っていますが、いつも心の底で若干不安に感じていました。アルゼンチンの大豆のほとんどが遺伝子組み換え大豆であり、大部分が輸出されるとはいえ、現在は輸入規制が厳しく、外国からオーガニック大豆を輸入しているとは到底考えられない。すなわちわたしがいつも食べているお豆腐もきっと遺伝子組み換え。日本では大豆製品には必ず『遺伝子組み換えでない』と書いていますが、ここではそんな表記はありません。

お豆腐屋さんには申し訳ないけれど、もうおそらく買いません。この国に暮らして、すべてをオーガニックなものにするのはとても難しいと思うけれど、少しでも減らしていこうと思います。

ちなみにペルーは「遺伝子組み換え作物の導入を10年間停止」だそうで、先日のボリビアの資本主義からの脱却など、ブエノスアイレスからアンデスあたりの人たちを見ていると、やはり文明の栄えた場所の人たちは聡いのだろう、と思えてきます。アルゼンチンのやり方について今まであまり興味は持っていなかったけれど、周辺諸国の動きを見ていると、アルゼンチンは何か大きな波に乗り遅れているようにも見えます。

オーガニックマーケット Sabe la tierra
http://www.sabelatierra.com/

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