電車の中の物売りさん

ブエノスアイレス市内まで出るのに、電車で40分ほどかかる。それなりに長い旅路なのだけれど、いつも入れ替わり立ち替わり、いろんな物売りやミュージシャンがやってくるので退屈しない。

物売りさんたちが売っている物は様々。ポテチ、ボールペン、人体組織図、地図、鞄、CD、ファイル、クッキー、パン、カードを入れるケース… もうなんでもありだ。みんな自己紹介をしたり、商品に対する口上を叫びながら売歩く。そして、たいていそれらは驚くほど安い。

例えば今日は、その人の口上によると、スーパーでは30ペソはするチョコレートを15ペソで、と。ポテチも3袋で10ペソ。普段ポテチを買わないので相場はわからないけれど、たぶん安い。商品がとにかくランダムで何でもありな感じだし、値段も投げ売りみたいに安いので、もしかしたら盗んできたもの(手に入ったもの)を売っているのかなぁ、なんて疑っている。

音楽をする人もいる。若いお兄さんがギターをひきながら歌っていたり、おじいさんがハープやバンドネオンを弾いていたり。先日みかけた人は、歌のあとに「Facebookでなんとかって名前で探してLikeしてね!」なんて言っていたので、その場で検索していたら電車を乗り過ごした。

特に物を売るわけでもなく、芸をするわけでもなく、直接お金をくれと言う人もいる。そういう人もたいていきちんと自己紹介をする。

例えば「紳士淑女の皆様~旅の途中に失礼いたします。私の名前はホセと申します、年はいくつです。家には子供が4人と妻が一人、ご飯を食べられずにわたしの帰りを待っております。わたしは今から数年前に事故で半身が不自由になり、思うように働くことが出来ません…」などと、かくかくじかじかで、お金ください、と言って回る。

あるいは、至って健康そうなおじさまが突如悦に入って歌いだし、歌い終わると素手でお金を集めていくこともあった。おそらくあれは、ちょっと歌いたくなったから歌ってみた、というかんじだろうとおもう、だって上手くなかったし、お金を集める帽子とか箱とかも持っていなかった。

まぁ、そんな人たちがいつも入れ替わり立ち替わりやってくるので、郊外に住んでたまに電車に乗るのも悪くない。

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