サマースクール最初の一週間

先週火曜日から、小さい人はサマースクールに参加した。4日間、たくさん泣いた。私の中にいろんな疑問や思いも湧いた。

初日は、家族そろって学校へ。教室まで一緒に歩く。教室の入り口で、またね、といい、親達はそそくさと姿を消し、オフィスで待機。大泣きするだろうか、楽しく過ごせるだろうか、と気をもむこと1時間。担任の先生がオフィスへ来て「大丈夫そうだから1時に戻ってきて。何かあれば電話します」とのこと。とはいえ、私たちは交通手段がなかったのでそのままオフィスで待たせてもらうことに。

「初日くらい、ママー! って泣いてほしかったんじゃないの?」といわれ、そんなことないもん、と答えたものの、そうかもしれないなぁ、とも思う。まぁ、普段からほとんど泣かない人なので、こうあっさり慣れてしまうんだろうなぁ、予想通りと言うか、なんて思っていた。

ところが。広くてたくさんの木の植わった庭のずっと奥にある教室をこっそりと盗み見つつ、やきもきとしていると、大泣きしながら出てくる我が子。もう、とんでもなく泣きわめいている。胸がぎゅっとなる。ままちゃん! 叫ぶ声が聞こえる。先生に抱っこされてオフィスまで。オフィスの前でおろされると、駆け寄ってきて私の首根っこに抱きつく。

ままちゃん! (この2、3日突然何にでも「ちゃん」をつけるようになった)

初日はそこでおしまい。初日にしては上出来。翌日は11時頃、外遊びの時間から参加して、と先生に言われて帰る。帰りの車の中で小さい人は、しゃくり上げながらおっぱいに張り付いていた。寂しくて不安だったんだろう。

二日目。ちょっと早めに10時40分に到着。まだ外遊びは始まっていなかったので、教室へ連れて行く。そして、school guideにあったように「親は軽くバイバイを言ってそそくさと去るべし」というのを実践したところ大泣き。「ままちゃん!」という叫び声を聞きながら足早に去る。胸が苦しい。

あまりに唐突すぎてびっくりしたんだろうし、2歳にいたらぬ我が子は、まだ『姿が見えずとも存在している』『時間になれば迎えにくる』というのをイマイチ理解できていない。

オフィスでじっと待っていたけれど、遠くから聞こえる「ままちゃん! ままちゃーん!」に胸がぎゅうっとなる。ばあばや仲のいい友人知人であれば、2時間くらい私がいなくても大丈夫なのになぜ学校ではダメなんだろう? と言う疑問がわく。まだ早かっただろうか? それとも、場所が新しい場所だからだめなんだろうか? もしかして、私と先生が仲良しのお友達とかじゃないから(まだあったばかりだし)赤の他人過ぎて不安なのかしら?

11時過ぎからの外遊びには私も一緒に参加させてもらい、プレイグラウンドの端っこのほうに座る。一緒に遊ぶわけではなく、見えるところに座って本を読んでいた。小さい人は、ときおりちらっと私の方をみるものの、近づいてくることもなく、楽しそうに遊んでいる。外遊びの時間が終わると、私も一緒に教室まで。小さい人たちはみんな教室へはいり、わたしは教室の外の椅子に座って本を読みながら待っていた。それでも小さい人は平気。「ままちゃん」が見える場所にいればそれでいいらしい。

昼食(豆腐とお野菜の炒めたのとごはん)。みんなは手はお膝で配膳をまつように言われているが、小さい人はひとりで両手をあわせていただきますのポーズをしている。そういういちいちの仕草の度、私のことを見て「ちゃんとできたよ」みたいな顔をする。なんでも母が承認するのに慣れてしまっているんだろう。これも行き過ぎると、母の顔色をうかがうようになったりしそうでさじ加減が難しい。

食事はひとりでスプーンを使って食べる。お水も自分で汲みにいき、さらに先生の分も汲んで渡す(これは近頃のブーム。とにかくお水を汲んでみんなに配る)。自分で色々出来るけれどもなんだかうろちょろたち歩き落ち着きがない。お皿とスプーンを自分で片付け、ごちそうさま。

昼食のあとはシャワーを浴びて着替えておしまいの集まり。泣くこともなく終わる。これなら明日はもっとひとりで大丈夫かな、なんて感じのことを先生は言うが、私としてはうーん、どうだろう?

三日目。朝から参加。朝はみんなプレイグランドで遊んでいて、9時半くらいになると教室へ移動する。他にobservationの予約が入っていて、教室内の部外者率を上げたくない&教室内を落ち着いた状態にしておきたいから新入りで泣く可能性のあるうちの子はしばしプレイグラウンドで待っているように言われる。しかしどうやら予約していた人たちが来なかったらしく、すぐに教室に入れてもらう。私はまた、外で待つ。小さい人は泣きもせず機嫌も良い。

プレイグラウンドから教室まで庭の中を通っていくのだけれど、人の歩く道になっているところを電車の気分で歩く。線路みたいなんだもん。

その後、みんなで屋内プレイグラウンドに遊びにいったり、なんのかんのとあったけれども、一日中「ままちゃん」は目につく場所で本を読んだりうろうろしたりしていたので、小さい人は不安もなく楽しそうにしていた。逆に言えば、「ままちゃん」が見えないというのはとてつもない不安要素で、そんな不安な気持ちにさせてまで、今学校に入れるのが良いのだろうか、という思いがわいてくる。見えないものが存在している、時間になれば会える、というのを理解するのは、まだもう少し先のことだったと思う。数日すれば慣れるよ、とよく聞くけれど、慣れるからといって理解しているわけではないのではないかなぁ、と思う。慣れて諦める、というのはなんだか寂しい。どうせままちゃんはきてくれないんだ、ままちゃんにほうっておかれるんだ、って思っていたらとても悲しい。

四日目。前日は一度もぐずらなかったので、先生もこれは行けると思ったのか、朝のプレイグラウンドで10分ぐらいしたらフェードアウトせよ、と指示をくれる。言われた通りにフェードアウト、しばらく気づかない。9時半になり、教室へ移動するときに「ままちゃん!」。いないのがばれた様子。ままちゃん! ままちゃん! という声を聞きながら、同じクラスのもうひとりの新入りの親御さんと『あー、うちのが泣いてる」「いやこれはうちの声じゃない」とか話しつつ待つ。

フェードアウト、という方法はよくないのかもしれない。普段人に預けて出かけるときは、きちんと、今から何処へ行ってきて何時に戻るよ、と言う。そうすると、自分が楽しく遊んでいるときはだいたい「ばいばーい!」と送り出してくれる。フェードアウトだと、突然捨てられたみたいな気分になるんじゃないだろうか。

11時すぎ、またもや絶叫が聞こえる。プールの時間で、みんなが水着でやってくる。オフィスの窓からこっそり様子をうかがっていたけれど、たぶんばれたらしい。小さい人もあれ? という顔をしながらも確信が持てないのか、不安げな顔でこっちをじっと見ている。群れからはなれ、庭を歩き回り脱走。ままちゃん! と叫びながら泣く。この日は11時で終了、早退。

普段本当に泣かない人なので、この4日間で本当にたくさん泣いた。泣いても泣いても、ままちゃんは抱きしめにきてくれないし、知らない大人がいるばかりだし、小さい人たちは我関せずと言った風情だし(2歳前後なのでまだ一緒に遊ぶという感じではない)、とても寂しかったに違いない。ままちゃんに裏切られたような気持ちになって、傷ついたんじゃないだろうか。よかったのだろうか。

思えばこの数日、家でのくっつき度が増している気がする。特に、おっぱい。一時はもう卒乳かと思うほど量が減っていたのに、この数日またずいぶんとたくさん飲むし、いつでもすぐにおっぱいをほしがる。小さい人がおっぱいをほしがるのは、お腹が減っているときではなく(今はお腹が減っていれば「おなかぺこぺこりん」と言ってご飯を食べる)、寂しいとき、不安なとき、痛いとき、だ。心を落ち着かせる為の安定剤と化している。

つまり彼女はいま、安定剤の必要な精神状態にあるってことか。うぅむ。

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