踏み台という環境

小さい人が学校へ行っている間に、踏み台を二つ、買ってきた。

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小さい人は今まさに「魔の二歳児(まだ二歳前だけれどそろそろ)」「イヤイヤ期」のまっただ中。あれこれやりたい! 小さい人と、それをやられると困っちゃう、めんどくさい、いやだわ、という母との戦いの日々でもある。

いやいや期とは言うが、小さい人が主張しているのは「じぶんでやりたい!」「あれもこれもやりたい!」と言っているのであって、別に「何をするのもいや」な訳ではない。

日常的に戦いの舞台となりやすい例に台所がある。私が何かをはじめると「あがるの!」を連発する。小さい人の高さからでは、私が何をやっているのか見えない。ちょうど良い踏み台がないので、私は「ちょっとまって!」といってしまう。そうすると「あがるのあがるの!」「ちょっとまってってば」「あがる!」「まって!」「あがるあがるあがるあがるあがる!!!!!」「あーーーーもううるさいっ、あげればいいんでしょあげれば!」といって小さい人を作業台にあげてしまう(お行儀悪いのは重々承知ですが…)。

作業台に上がったらこんどは「きるの!」「あらうの!」「こねるの!」「ほうちょとって!」「おみずちゃん!」「ねんどー!」などなど、とにかく要求がいっぱい。私は料理をしているのでまた「ちょっとまって」「ていうかそれあぶない!」「ぎゃー! 水浸し!」「もういやー!」となる。

この戦いは本当にイライラする。小さい人は何一つ悪くないのに、私の手間が増えるとか邪魔をされるとか言う理由でいらついてしまっている。そして私がイライラしてくると、小さい人のこころもがさがさしてきて、ものを放り投げてみたりする。それにまた「こらー!」。悪循環だ。

しかし冷静になって考えてみると、この戦いがおこる原因は、小さい人が自分のやりたいことを自分ひとりで出来ず、だれかに手伝ってもらう必要がある、という点だ。誰かとはつまり私なのだけれど、私の方は邪魔されたくない、という気持ちがあってつい「ちょっと待って」を言ってしまう。

そんなわけで、小さい人が他人に助けを求めなくてもやりたいことが出来る環境を整備する、というタスクをたてた。まぁ、これがいわゆるモンテッソーリの環境づくりなのだけれど。小さい人の学校へ行くと、すべてが小さい人向けに作られていて、小さい人たちは大人に何かを頼まなくても自分で好きなことを出来るようになっている。ところが、私たちはこの家に来てからまだ間もなく、いろいろと揃っていなくて、大人用の空間で小さい人に暮らしてもらっていたのだ。踏み台は買わなきゃなーと思いつつ、可愛い木製などを探していたが見当たらず、買わないままになっていた。

今回買ってきた踏み台(残念ながらプラスティック製)は、折衷案、みたいなものだ。子供用のシンクは作れないけれど、自分で踏み台に登れば、ひとりで手を洗うことも、お料理を見ることも出来る。今日はその他にもちょこちょこと環境整備をした。それぞれのアイテムについて期待される双方のメリットなどをまとめてみる。

踏み台(ひとつは台所、ひとつはお手洗いの洗面台のところにおいた)
子供側:自分で移動して登り、手を洗ったり、大人と並んで作業したりできる
大人側:登らせろと言われなくなる。シンクに座って「お風呂〜!」と言ってそこら中を水浸しにされることが減ると期待

小さなテーブル
子供側:使いやすい高さで様々な作業が出来る
大人側:作業台の上に登ってこられることがなくなる。向かい合って作業が出来る。

子どもの高さにお水の入ったジャグとコップの載ったお盆を置いた
子供側:飲みたいときに自分で飲める
大人側:お水ちょうだい、に作業を中断されることがなくなる

低い位置につけたフックに小さいほうきをかけた
子供側:自分でほうきを持ってきて掃除が出来る
大人側:掃除中にほうきを奪われることが減るのではないかと期待

たくさんの小さなタオルを置く場所を作った
子供側:拭き掃除や手を洗ったあとなどいちいち「タオル」と頼まなくていい
大人側:いちいち「タオル」と頼まれなくなる

重曹水入り霧吹きとタオルのお掃除セットを設置
子供側:いつでも好きなときに拭き掃除が出来る
大人側:掃除道具を奪われない、作業を中断されない

こうして見ると、大人側のメリットは「いちいち頼まれなくなる」、子供側のメリットは「いちいち頼まなくていい」ということだ。

実際、小さい人が帰ってきてから、まずは踏み台の使い方を紹介したところ、とても嬉しそうな顔で自分で台所の水道をひねって手を洗っていた。洗い終わると「タオル」というので、タオルが重なっているところを示すと、一枚とって手を拭いた。拭き終わったタオルは洗濯かごへポン。

こうして、タイミングをみて小さい人用に整備した環境を紹介していったら、今日は私のイライラも少なかったし、小さい人が私に何かを頼むこともぐっと減った。

小さい人は、日常生活のいろんなことに参加したくて仕方がないらしい。掃除洗濯炊事ぜんぶ、なんでもかんでもやりたがる。けれどもそれらの道具はすべて大人の為に出来ていて、もし何かしたければ大人の許可や手助けが必要になる。それをいちいち頼むのはストレスだろうし、言われた大人もイライラしてしまう。そうしなくていい環境整備、それが重要なんだろうと思う。

次はモップかな。

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