モンテッソーリの敏感期と習慣の科学

モンテッソーリ的には、子どもはうちから湧いてくる衝動にそって特定のことに敏感になる時期があるので、そこで思う存分やらせてやる環境を作るのが大人の役目であるという。

うちの小さい人の敏感期は近頃袋詰め。

近頃、といってももう半年くらいずっと続いているのだけれど、うちの子、何でもかんでも袋に入れる。パズルとかビーズとか積み木とか絵の具とか、そういう細かいおもちゃや、歯ブラシ、スプーン、漏斗、りんごにみかん、お米、お水! 何でもかんでも袋に入れる。でも、もういれたくていれたくてしかたがないっていう爆発感はあまり伴っていなくて(私が止めたりしないからかも)、自然に生活の一部として、全部袋に入れちゃうらしい。なんていうのかな、そこに袋があるから、っていうかんじ。

まぁ、これも敏感期かぁ、モンテッソーリ的にみれば…

なーんて思ってはいるのだけれど、袋に入れたまんま片付けてくれないので、すべての細々したものをまた出してもとの位置にセットし直すのが非常にめんどくさい。たいてい子どもが居ない時間に掃除をして全部リセットするのだが、我が子は帰ってくるとまた袋に入れ始めるので、袋に入れさせるためにリセットしているみたいだ。

袋詰めにするためにはけっこういろんなプロセスがある。

  1. 袋を出す(小さなビニール袋が台所に沢山あるのを知っているので、そこから取り出す。あるいはスーパーの袋など)
  2. 袋がぴったりくっついている場合は指を使ってくちをあける
  3. 指を使っていろんなものをつまむ
  4. 袋に入れる(おとさないように)
  5. たくさん入ったら袋の口を持ってぐるぐるする
  6. 戸棚のとってから輪ゴムをとってくる
  7. 輪ゴムで袋の口を結わえる(これがまだ出来ないので毎回もってくる)
  8. 袋に入ったものをみて「わぁー」という(または満足げな表情をする)

終わったおきの「わぁー」という表情はとても満足げで嬉しそうだ。彼女はこの「わぁー」という喜びに満ちた気持ちを味わうために、これをやっている。

その顔をみて、あれ? これって、Habitじゃないか? と気づいた。

モンテッソーリ視点でみると、敏感期であり、子どもはその衝動に忠実にやっていると言う。しかし、「習慣」に関する科学からみると、これってまさに「習慣」だ。

The Power of Habit: Why We Do What We Do, and How to Change
Charles Duhigg
Random House Books
売り上げランキング: 1,158

先日読んだこの本『The Power of Habit: Why We Do What We Do, and How to Change』にでてくる、ファブリーズをどうやってメガヒットにしたのかという話で、マーケティングが目を付けたのは「掃除を終えたときの主婦の笑顔」だったというのを思い出した。人々は満足感のために何かをする習慣がある。

本書では習慣(habit)の仕組みが説明されていた。習慣とは、

  1. きっかけ
  2. ルーチン
  3. ご褒美

この3つの要素で成立っているらしい。我が子の袋詰め敏感期の場合

  1. きっかけ = 袋がそこにあったから
  2. ルーチン = とにかくつめる
  3. ご褒美 = 満足感、達成感

となっているのだろう。

我が子が産まれてからずっとみてきたが、この人の「きっかけ」はすごくわかりやすい、今のところ。別の人間である私でも、みていてわかる。何か行動をはじめたら、その直前にきっかけがある。或はそのきっかけに触れて『アッ』と思ったのがその瞬間にわかるので、次にルーチン行動が出てくるぞーとおもっていると必ず出てくる。そのきっかけは、多くの場合、場所とか、ものとかにリンクしていて、例えば

  1. きっかけ = 特定の場所を通過する
  2. ルーチン = 特定の話題をする
  3. ご褒美 = 満足感

とか。他の子どももきっとそうだろうという例だと…

  1. きっかけ = ティッシュがそこにあったから
  2. ルーチン = ティッシュを全部出す
  3. ご褒美 = 満足感

とか

  1. きっかけ = 歩道の縁がある
  2. ルーチン = 細いふちの上を落ちないであるく
  3. ご褒美 = 満足感

とか。

あれっ、モンテッソーリのいう敏感期って、習慣じゃないか。

モンテッソーリはこういう敏感期、習慣を思う存分やらせる。自分で満足するまでやらせる。そこから自律性が養われていくと言う。

The Power of Habit: Why We Do What We Do, and How to Changeを読んで出てくる例では、人々が習慣を身につけたり、変えたりした結果、自律した人間になり、生活、仕事、様々な面で良い影響が出てくる。

あれっ、同じじゃないか。

モンテッソーリの学校では、一連のアクティビティを自分で選択してひとりで活動して片付けまでする、というのを徹底している。そして、何回も何回も繰り返すうちに身に付いて、自然にできるようになってくる。これは習慣が形成されるプロセスそのものだ。

最近、本を読む旅いろんなことがリンクしてくる。子どもを持っていなかったらたぶんそういう視点では診れなかっただろうな、と言うようなのもたくさん。いやー、こどもさまさま、面白い。

うちの子の袋詰め敏感期も、ひとつの作業の終着点を『元の位置にすべて戻す』にしないといけないなぁ… その前で満足しちゃってるからどうやって変えたらいいんだこれ。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中