仕様詰めの甘さが招く悲劇のお話 – ふくろうのそめものや

最近の我が子のお気に入りの絵本はこれ。

ふくろうのそめものや (あかちゃんのむかしむかし)
松谷 みよ子
童心社
売り上げランキング: 283,001

昔カラスは真っ白でした。他のとりはみんな奇麗でびっくり、どうしたらいいのか聞いたら、ふくろうが染物屋をやっていると。そこでカラスはふくろうに染めてくれるようにたのみに行く。ふくろうが染めたものがカラスは気に入らず、文句を言って修正させるがそれでも気に入らないのくりかえし。ふくろうは怒って染料を全部ぶちまけたらまっくろのカラスが出来ました。

という、とても悲劇的なプロジェクトのお話。

カラスはまず、自分がどういう風なものになりたいのかというイメージすら伝えずに、また相手からの提案を求めることなくとにかく染められる。確かにデザインを発注するときに、自分では出来なから頼むわけで、デザイナーにおまかせ、としたくなる心理はよくわかる。美容室で髪を切るときだって、スタイリストさんお任せー! なんて言いたくなる、私も。

ふくろうはこれを職業としている以上、まずはからすに、どんな感じがいいのか聞いてみるべきだった。実際の作業に入る前に、ある程度のイメージの擦り合わせをしておくべき。とはいえ、職人気質で営業が苦手、俺の作るもんが気に入らないなら買わなくてよいというタイプだとこれは難しい。

この悲劇は双方のこのプロジェクトに対する関わり方が他力本願だったというのが原因ではないか。一緒にいいものを作ろうとしていたのではなく、相手がうまくやってくれるだろう、まぁ、納得するだろう、といった態度でいたことではないか。

でも、四十雀やカワセミを染める腕前のあるふくろうにしては、からすの染め方はかなりやっつけ仕事感が否めない。最初からやる気がないのに受注したのだろうな。

はぁ、こう言う仕事って難しいよなぁ〜…

娘は母の頭の中でこう言うことが渦巻いているとはたぶん気づいていません。

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