ひとり10秒ずつでーす? 

「ひとり10秒ずつねー」「ほーら、○○くん、10秒たったよー、こうたい!」
「せんせー! ○○ちゃんが10秒いじょうのってる!」

義母宅そばの公園へ我が子を連れて散歩にでたとき、たまたま居合わせた幼稚園か保育園の子供達と先生もしくは保母さんがいた。

そこの公園はぶらんこが4つあって、15人ほどの小さい人たちが先生のかけ声で10秒ずつ交代でぶらんこに揺られていた。

その公園は、住宅地内にある普通の公園で、誰でも使える場所だ。そこで先生がぶらんこを完全にしきっていて、ひとり10秒ずつというルールで管理している。

こどもたちは、ぶらんこにのりたいかのりたくないか、もっとのっていたいか、もうやめたいか、そういう判断は自分ではできない仕組みになっていた。周りには滑り台やシーソーもあったが、他の遊具へ行くことは認められず、ひとり10秒ずつ、全員ぶらんこゆられるのが決まっていてみんなはそれに乗っ取って行動していてる。

そんなわけでそのグループとは関係ない我が子がそこに入り込んで好きなだけぶらんこにのるというのはできそうになかったし、かといってそのひとり10秒ルールに混ぜてもらうと言うのもおかしな話に見えた。

ぶらんこをやりたそうに眺めている我が子をみて、すごくもやっとした気分になった。うちの子にも使わせろ、占領するなというのではない。他の人が使っているなら待てばいいし、それで結果的にのることすらできなくてもそれは仕方がないと思っている。

このもやっとした気持ちは、子供達が自分の意志で選択する余地がないということに対する違和感じゃないかと思う。

全員がまんべんなく平等に遊べると大人が考えて与えた10秒ルール。こどもはそれに従うことしか選択肢がない。もっとのっていたい、もうのりたくない、という気持ちを表明することや、自分の順番を待つこと、人を待たせるということ、断ること、お願いすること、そういうことを子供自身が考え判断する必要がない。だからもめることもほとんどない。

うーん…

管理はしやすいかもしれないが、面白みがないじゃないか。

ひとり10秒ずつ全員が乗り終わり、小さい人たちは並んで手をつないで替える準備を始めた横で、大体同じくらいの大きさの我が子は空いたばかりのぶらんこに走っていった。そしてダイナミックに頭からひっくり返り、顔中砂だらけにしていた。

おしまい。

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