ピンクタワーと喜びの舞

泣きながら通いはじめた、夏休み後のサマースクール。今までとの違いは、ちいさい人は「こどもの家」に上がったことだ。モンテッソーリは縦割りで、ちいさい人たちの学校は、1歳半から3歳までのToddler community、3歳から6歳までのChildren’s house「こどもの家」とに別れている。我が家のちいさい人はこのサマースクールから「こどもの家」の住人となった。

3歳までのクラスは、日常生活の練習や感覚教育が主となっていたのだが、この3歳からのクラスでは、数学、科学、植物学などの基礎となるような「お仕事」が増える。教具もいろいろと面白そうだ。

そんな「こどもの家」の住人となった我が子を観察すべく、学校へ行ってきた。ちいさい人たちの学校には少し前からCCTVが導入され、オフィスで子供達の邪魔をすることなく様子を観察することができる。

学校のオフィスで大きな画面の前に座ると、我がちいさい人はちょうど「ピンクタワー」のやり方を先生にみせてもらっているところだった。

モンテッソーリ教具 ピンクタワー montehippo.com
モンテッヒッポー
売り上げランキング: 606,498

ピンクタワーとはモンテッソーリの教具で、1辺が1センチから10センチまで、1センチ刻みで大きくなっていく10個の立方体を重ねるものだ。これを大きいのから順に奇麗に積み上げるお仕事。モンテッソーリではまず先生がやり方をみせ、次に子供にやらせる。子供が間違っても直さない、そのままやらせる。モンテの教具の設計には、子供みずからが間違いに気づくような工夫がなされており、何度も繰り返すうち自分で間違いに気づき、ひとりで完成させられるようになる。

そんなわけで、我がちいさい人は、今日ピンクタワーを教えてもらった。

監視カメラの映像なので声は聞こえないが、我がちいさい人のコミカルな動きでだいたい想像がつく。先生の指示に従って、ラグをころころころーっと広げる。先生に言われて、ピンクタワーの立方体をひとつひとつとってきてラグの上におく。先生のデモンストレーションがおわり自分の番になって自分で積み始める。積む、というのはもう既にできるが、1センチの違いを間違わずに大きい方から順に積むのはまだできないらしい。もしかしたら、大きい方から順に積むと先生のやったようにできる、ということに気づいていないのかもしれない。でもそんなことは気にしない。

いびつに積上ったピンクタワーを見て満足げなちいさい人。タワーの周りをクルクルクルクルまわりはじめた。何週も、何週も。積み上げられた喜びの舞。くるくるくるくる。くるくるまわる人を先生もアシスタントの人も誰も止めない、喜びの舞を踊らせておく。

やがてちいさい人は喜びの舞を終え、ピンクタワーを片付け始める。片付けるときも1つずつもっていく。そしてまたタワーをくみ上げる。またしてもいびつだが、終わった満足感が画面からにじみ出る。ラグをくるくるくるーっと巻いて片付ける。

その後、こどもの家のいろんなお仕事をやる我が子を1時間ほど観察。朝のあの大泣きはなんなんだというくらい、学校を楽しんでいる。もう泣いても知らない!

学校が終わってお迎えの時、今日はピンクタワーやったの? どうだった? ときくと「むずかしかった!」と嬉しそうに答える。きっと明日も来週も、何度もあのお仕事を繰り返すんだろう。そしてまた喜びの舞を舞うのだろうなぁ、と思うとじんわり幸せになった。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中