ココナッツオイルとヴァージンココナッツオイルについて調べていたらいろいろわかった

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ココナッツオイルはカラダにいいらしい。PMSにもいい。なんかいろいろいい。でも、やっぱり割高なヴァージンココナッツオイルじゃないとダメなの? そもそも違いは何なの? と思って調べてみました。

ヴァージンココナッツオイルは乾燥ココナッツの胚乳(copra)を含まない原料から作られたもの

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“Copra full” by Original uploader was Rajesh dangi at en.wikipedia – Transferred from en.wikipedia; transferred to Commons by User:BokicaK using CommonsHelper.. Licensed under Creative Commons Attribution 2.5 via Wikimedia Commons – http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Copra_full.JPG#mediaviewer/File:Copra_full.JPG

そもそも「ヴァージンココナッツオイル」という言葉は、2000年代前半にアメリカのココナッツオイル輸入販売屋さんがホストしていたインターネット上のディスカッションで定義されたらしい。そこでまず定義されたのは「ヴァージンココナッツオイルは乾燥したココナッツの胚乳(copra)を含まない原料から精製されたもの」。

精製? ときくと「ヴァージンココナッツオイルは精製されてないんじゃないの?」と思うかもしれないが、厳密にいうと精製されてないココナッツオイルというのは生のココナッツの果肉の中にしか存在しない。食用油として利用するには少なからず精製が必要。一般的に「精製されたココナッツオイル」というのは、ヴァージンココナッツオイル以外のもの、つまり乾燥したcopraを含む原料から精製されたものをさすのだそう。

ヴァージンココナッツオイルの種類

エクストラヴァージンとヴァージンに違いはありません(オリーブオイル業界ではあるようですが)。その製法は大きく分けて2つ。

乾燥ココナツを圧搾する製法

市場でよく見かけるヴァージン、またはエクストラヴァージンココナッツオイルはこのタイプ。ココナッツの果肉をいったん乾燥させ、それから圧搾する。大量生産されるタイプではあるが、フレッシュなココナッツの果肉をもとにしているので、Copraからスタートする一般のココナッツオイルに比べて栄養価は高い。

生のココナッツから絞るウェットミリング製法(Wet-Milling)

フレッシュココナッツを乾燥することなく抽出する方法。湿った生のココナッツの果肉からまずココナッツミルクが抽出され、その後オイルが水分から分離される。オイルを分離する方法には、熱を加える、醗酵させる、冷蔵させる、酵素を利用する、遠心分離にかける、などの手法が使われる。(つまり、ヴァージンココナッツオイルは必ずしも非加熱とは言いきれない)。このタイプのヴァージンココナッツオイルは、高酸化物質が最も高い。

熱処理をしたオイルが一番高酸化物質が豊富?

ウェットミリング製法のヴァージンココナッツオイルが一番栄養価が高そうではあるが、その中でも「水分から油を分離する」プロセスをどうやるかによってまた成分が変わってくるようだ。

最近の研究によると(参考:http://healthimpactnews.com/2014/what-type-of-coconut-oil-is-best-how-to-choose-a-coconut-oil/)、ココナッツミルクを醗酵、分離させその後熱で処理する方法が一番高酸化物質が高い。これは大昔から南国ではキッチンの隅っこでみんながやってきたことらしい。

ココナッツミルクを瓶に入れて一晩おく。翌日上下に分離した透明な上澄みだけをすくいだし、フライパンや中華鍋などで火にかけて熱し、ココナッツのかけらが沈んだら濾過する。

正直わたしはこれを知って驚いた。熱を加えたものが一番? 熱を加えるといろんな栄養素が壊れると思っていた。高酸化物質なんてあっという間に壊れちゃいそうなのに。売られているココナッツオイルはみんな「コールドプレス製法」を謳っているのだ。熱によってタンパク質が破壊されることによって、なかの抗酸化物質がりりーすされるらしい。

ヴァージンじゃないココナッツオイルは体に悪い、は言い過ぎ?

ヴァージンココナッツオイルはカラダにいいけれど、そうじゃないモノは体に悪い、という情報を何となく信じていたのだけれど、こんな情報も見つけました。

In the coconut producing countries, these copra-based refined coconut oils are usually referred to as “RBD coconut oils.” RBD stands for: refined, bleached, deodorized. The “bleaching” is generally not a chemical process, but rather a filter process to remove impurities. A “bleaching clay” is used for this filtering. Steam is used to deodorize the oil, since the starting point was copra. So the resulting product has a very bland taste, with little or no odor.

One of the misconceptions propagated on the Internet is that only virgin coconut oils are healthy, while refined coconut oils are not, and that they actually might be harmful. This is generally untrue, with a couple of exceptions that I will explain below. These RBD coconut oils have been in the market for many years now, and are the primary dietary oils consumed by billions of people in tropical climates around the world. The RBD refining process does nothing to alter the fatty acid profile of coconut oil, so all the medium chain fatty acids are kept intact.

What the refining process does do, however, is strip away some of the nutrients. Virgin coconut oils are tested higher in antioxidants, for example. But this fact does not make RBD refined coconut oils “unhealthy”.

– See more at: http://healthimpactnews.com/2014/what-type-of-coconut-oil-is-best-how-to-choose-a-coconut-oil/#sthash.p8N37CN7.dpuf

濾過、漂白、消臭の過程をへて精製されたココナッツオイルになるそうですが、ヴァージンココナッツオイルだけがいい、という論調にあるような「薬品による精製」はしていないようなのです。

ざっくり訳すと、

ヴァージンでないココナッツオイルは通常RBD(R=refined(精製), B=bleached(漂白),D= deodorized(消臭)と呼ばれている。通常工程の間に薬品は使われることはなく、漂白と言っても”bleaching clay(漂白用ねんど?)”を用いた不純物を取り除くフィルタリング工程。また消臭は蒸気によって行われる。

インターネット上ではヴァージンココナッツオイルだけがカラダによく、その他のココナッツオイルは害ですらあるようなことをいわれているが、これは正しくない。RBDココナッツオイルはずっと昔からマーケットにあって、トロピカルな国の多くの人によって消費されてきた。精製工程ではココナッツオイルに含まれる脂肪酸に何らの変化も加えていないので、RBDココナッツオイルにも同様に中鎖脂肪酸が含まれている

ただ、精製工程によって取り除かれているものもあり、例えば抗酸化物質についてはヴァージンココナッツオイルのほうが高い。だからといって、RBDココナッツオイルが「有害である」とは言えない。

わたしは現在ココナッツオイルが豊富な国に暮らしており、スーパーではヴァージンココナッツオイルもそうでないものも売られています。値段はずいぶん違いますが、いつもヴァージンを買っていました。ただ、日常の料理にはヴァージンココナッツオイルは割高なので、ちょっといいサラダオイルを使っています。

スーパーで見かけるRBDココナッツオイルも、スーパーに並んでいるときは、ヴァージンと同じように白濁して一部固まっているのです。「ヴァージンじゃないココナッツオイルは温度が下がっても固まらない」という情報を鵜呑みにしていたので、もしかしてこれってRBDとはいえけっこう精製度が低いのかなぁーなんて思っていたのですが、この情報を得てすっきり。だってヴァージンもRBDもどちらも同じような脂肪酸が含まれているのだから。

精製されたココナッツオイルの種類

なんて読み進めていったところ、どうやら精製されたココナッツオイルにも種類があるよう。なかには避けたいものもあるようなので注意すべし。長いけれどざっくり訳してみます。

Expeller-pressed Coconut Oils

ココナッツの原産地であるトロピカルな国々で一般的なRBDとよばれるココナッツオイル。物理的に高圧で圧搾されたもので、ケミカルは使われていない(上述したRBDの製法で作っているもの)。

Coconut Oil

もしなんの説明も書かれていなくて単に「Coconut oil」とだけあるものは大抵RBD。ココナッツオイルの原料であるココヤシの殻は食用ではないものとしてアメリカなどに輸出されたものであることをお忘れなく。ココナッツオイルブームにのって「食用ではない」原料をまた食用に戻すために、洗浄剤などを使って洗浄される。最終製品にそれらの成分が残っていることは考えにくいが、心配ならヴァージンココナッツオイルまたはケミカル不使用と書かれているココナッツオイルを選ぶべき。

Hydrogenated Coconut Oil

水素が添加されているもの。食用としては避けるべきココナッツオイル。わずかではあるが不飽和脂肪酸の一部が水素と結びつきトランス脂肪酸となっている。またこのタイプのココナッツオイルは高い温度でも固形を保っている。アメリカでは現在このタイプの製品は見かけないが、もしこれが存在するとしたら、南国での製菓産業向けの製品だろう。通常のRBDは24度くらいまでは固形を保っており、トロピカルな国では通常それ以上の気温の中に置かれる。そのため、それらの国々でココナッツオイルを固体として保っておきたい場合、マーガリン、キャンディー、ケーキなどで利用する前に水素を添加することがある。

Liquid Coconut Oil :

2013年にマーケットに登場した液状タイプのココナッツオイル。売り文句は『冷蔵庫の中でも液体のまま』。液状ココナッツオイルというラベリングは新鮮に迎えられたが、製品自体は新しいものではない。分流工程をへてラウリン酸をとりのぞいたもの。別名をMCTオイルといい、長きに渡ってスキンケア分野で使われており、最近ではサプリメントの分野でも使われている。現在は食用油として市場に並んでいるが、実際はココナッツオイルからラウリン酸を精製した際にできる副産物である。ココナッツオイルのラウリン酸は強い抗菌作用をもっていることから、様々な製品の保存料として利用されている。ココナッツオイルのほとんどを占める飽和脂肪酸であるラウリン酸を取り除くと、残ったものは融点の非常に低い液体。つまり、このタイプはココナッツオイルの重要な栄養がほとんど入っていないものということになる。

ヴァージンココナッツオイルを買っておけばとりあえず安心。それがベストであるのは間違いがない。ただ、日常のクッキングオイルもヴァージンココナッツオイルにするとなるとけっこうな出費。ならば、クッキングオイルには南国で圧搾されたRBDを選ぶのがいいかもしれない。そもそもココナッツの原料のとれない国では、もう食用とはされていないココナッツをはるばる輸入して精製することになるので、余計な工程が入る。

ところで、ヴァージンココナッツオイルって透明じゃないの?

coconut

ぐーぐる先生でココナッツオイルを画像検索した結果

ところで、インターネットで検索するとそれっぽいイメージ画像にほんのり琥珀色のいわゆる「あぶら」っぽい色のココナッツオイルが瓶にはいっている画像なんかが出てきます。

でも、わたしが見たことのあるヴァージンココナッツオイルも、精製されたココナッツオイルもどちらも無色透明です。

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温度が下がると固まると白い。つまり、精製工程の「漂白」っていうのは本来は「濾過」とかなにか違う言葉を使うべきなんじゃないのかな? 薬品を入れて白くしているわけではないのだろうから。

オーガニックである必要はある?

オーガニックとかいてあるのは安心であるのは間違いがないけれど、オーガニックとかいていないものもおそらくほとんどがオーガニックではないか? と考えられるらしい。そもそもココナッツは遺伝子組換え種子がないので、遺伝子組換えについて心配する必要はない。遺伝子組換えではないので遺伝子組換え植物にあった強力な農薬などももちろん使われていない。ココナッツは地上からずっと高いところになるので、実そのものに農薬を撒くということはなく、もし使われているとしたら地面の根っこの周りの除草剤などになる。

オーガニック認証をとるのはお金と手間のかかる作業だ。経済的に豊かでない南国の国々の小さなオイル生産者がオーガニック認証をとるためにお金と手間をかけられるとは限らない。オーガニックばかりにこだわっていると、もしかしたらすごく質のいいけれどオーガニック認証をとっていないオイルを見逃すことにもなりかねない。

なんだか調べているうちにすごく遠くへきてしまった気がしますが… ヴァージンココナッツオイルのコールドプレス製法にはそれほどこだわらなくていいだろうということ。南国の現地で生産されたRBDは高酸化物質等一部成分はヴァージンココナッツオイルに劣るものの、脂肪酸に違いはないとしたら、日常使いにRBDというのは十分ありな選択肢になりそうです。

ココナッツオイルを買うときに見るポイント

  1. ヴァージンココナッツオイルか否か
  2. ヴァージンココナッツオイルでない場合、どんな製法でどこで製造されているか(ココヤシがわんさと生えている国でつくられたココナッツオイルはケミカルフリーのRBDである可能性が高い)
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我が家ではバターの代用として使うことが多いです。焼きたてのパンにココナッツオイルとココナッツシュガーをぬって(現地で手に入るココナッツシュガーはどっしりしたシロップ状)シナモンをふって食べるのがお気に入り。おすすめ!

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1件のコメント

  1. すごく参考になったいい記事でした。
    今私もココナツオイル使っているんですが、インド系のスーパーでココナツオイルを購入した時、通常出回ってる白いのと液状の茶色いのとが売られていたんですね。
    どちらもフィジー産の同じメーカーで、オーガニックの白い方はサラダやクッキングにと書いてありましたが、茶色い方はクッキングやヘアケア、スキンケアにと書いてあって、こっちの方が安いんです。
    確かに香りはココナツの匂いなんですが、熱処理してるせいか焦げた香ばしい匂いがします。

    これでずっとお風呂上りに顔に塗ったり体に塗ったり、口をゆすいだりしてました。
    液体だから100均のポンプ容器に入れてピュッピュ出して使ってます。

    で、昨日試しに白い方(オーガニック、コールドプレス)も買ってみたのですが、、、

    匂いは断然こっちの方がいいですね。
    あまーーーいフルーティーな匂いがたまりませんbでした。
    けど肌に塗った感じは茶色いほうが全然いいような気がするんです。
    また今夜白い方を塗って翌日どんなか見てみるつもりです。

    長々すみませんでした。

    いいね

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