心はむずかしい

親としてこれはいいのか悪いのかすごく微妙なのだけれど、人間としてとても心に触れることがあったので記録しておく。

私は9歳の頃に、ものすごく懐いていた父を病で亡くした。最近、様々な本を読んで気づいたのだけれど、私はその喪失体験から完全に立ち直っていない、未解決型であるような気がする。父のことを考えると未だに涙が出る。

先日娘と、「おとうさん」というテーマで話していて、ママのお父さんは、ママが小さい時に死んじゃったんだよ、という話をした。それは今までも何度も話したことがあるので、娘も知っている。

でもその時、わたしはぼそっと「お父さんに会いたいなぁ」って言ってしまった。

すると娘は、「お父さんごっこしよう! ママちゃんがおとうさんで、わたしがママになる!」という。そして私の隣に座って、「おとうさんー!」と話しかけてくる。

じわっと涙が出る。でも、娘は無邪気に「おとうさん、おしゃべりしようよ!」と話しかけてくるので、こちらも、お父さんとして返してやらねば、と思う。でも、一体なんといったらいいんだろう。

「先に死んじゃってごめんね、寂しい思いさせてごめんね」

という言葉が出てきた。たぶん、これは私が父に言って欲しかったことなのかもしれない。私は父に対してどこかですごく怒って幻滅していたんだと思う。私を大切だと言いながら置いていなくなってしまったことに。

娘の前で泣いてしまった。娘は、私が泣いているので、一緒になって泣く。

しばらくそうしていた後に、今度は娘が電話を取り出すふりをして「ぷるるるー、もしもし? 私、ママちゃんのおとうさんね」といってお父さんのふりをして私に電話をかけてくる。

私「もしもし、お父さん?」
娘「はいはい」
私「…ありがとう」

この子は私を救うために来たんじゃないか、と思ってしまった。

娘の前で涙を見せることとか、心の傷を見せることに対して、親としていけないことをしているんじゃないかという思いがある。娘をセラピストみたいにして頼って甘えてしまっているんじゃないか。そうすることによって、娘は甘えられなくなるんではないか、と。

だから、とても心を動かされたけれど、自分の弱さによる娘への影響もすごく心配な一件。でも忘れたくないので記録。

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