ハイヒールを履いたっていいじゃない

野宮真貴の本をKindleでポチってしまった。アマゾンポイントがあったからほぼタダ。美しくあるための、野宮真貴流の技がいろいろかいてある。あっという間に読めた。

普段、ビューティ系の本なんて買わないけれど、なんてったって野宮真貴だ。

赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック
野宮 真貴
幻冬舎 (2016-09-23)
売り上げランキング: 663

中学生の頃、ピチカートファイヴが大好きだった。歌ももちろんだけれど、それよりも野宮真貴が好きだった。ぽってりした唇に、大きなウィッグとか、猫みたいなアイラインとか。その野宮真貴、今では56歳。今も美しい。

知らなかったけれど、若い頃に結婚と子育てもしてもうずいぶん大きな子供がいるらしい。

56歳というと、私が高校生くらいの頃の自分の母親の年齢だな、とふと思いついた。当時の母は、過干渉の毒親で思春期の私との関係は最悪であったけれど、野宮真貴の本に書いてあるような、美しくいるための小技をふとした時に教えてくれた。猫背の美人より背筋の伸びたブスの方が美しく見えるとか、脚は隠すと太ってたるむから見せておくべしとか(実際50代でも膝上のスカートにハイヒールを履いていた)、マニキュアの塗り方とか、自信のあるパーツに目を集めよ、とか、立ち方とか歩き方とかそういったことだ。ちなみにわたしの母は決して美人ではないが、田舎の保守的な街では「派手な女(つまり評価は良くない)」と思われていたらしい。まあ葬式に真っ赤な口紅をつけて参列するような人なので、そういう評価をされても仕方がない。

そんな母とは折り合いが悪かったので、そういった教えにも反発し、私はいつもジーパンで男の子みたいな格好をして男の子たちとつるんでいた。女を売り物にすることにものすごい嫌悪感があったのだ。でも、母から離れてみると反発が減って、実は女子っぽいものは好きなんだなぁ、と気付いた。

私の娘もすごく女子っぽいものが好きだ。私自身、妊娠前はいつもハイヒールを履いていた。でも、妊娠出産を言い訳にして、お金も時間もないし、と、いろいろと手抜きになっていたところに「ハイヒール履いているままが好き」「スカート履いているままが好き」「今日はこのネックレスつけてね」「一緒にマニキュア塗ろう!」とかもうめちゃ女子力が高い。

そして、自分がそういうのが好きというのものちろんだけれど「オシャレしているままが好き」というのだ。

オシャレって人のためにするもんじゃない。男の人のためにするものでは全くもってない。ましてもちろん娘のためにするもんではない。でも、「好きなものを好きって言って身につけていいんだなぁ」っていう当たり前のことを思い出させてくれた。育児はもう言い訳にならない。「わたしもうままのイヤリンひっぱらないよ」「もうだっこしてあるかなくていいんだよ」「ぶつぶつあってもかわいいよ」って娘が言う。ハイヒールを履いていると「ままかっこいいー!」って言ってくれる。人のためにしているんじゃないけれど、でも、自分の好きなものを身につけて褒められるって、嬉しいなって思った。

自分の好きなものを身につけて、背筋を伸ばしてしゃんとしている母親でいたいなぁ、と思った。

あれだけ反発して大嫌いだった母親と、結局好みが似ていて、自分の娘も同じようなものが好きとは、因果だなあ、と思う。

あと10年もしたら、母と私の間にあったような死闘が、私と娘の間にも起こるんだろうか。それは絶対に避けたい。

母が嫌いだった原因は、母が女っぽいものが好きだったためではなく、過干渉だったためだ。そのため母が嫌いになり、母に付属する、ハイヒールとか、スカートとか、赤い口紅とか、背筋を伸ばして堂々としていることすら、そいうものもを自分のものとする=母みたいになる気がして嫌だったのだ。でも、今は、それは別だって考えることができる。過干渉だった母とは今でもできれば関わりたくないが、赤い口紅にもハイヒールにも罪はない。

だから、野宮真貴もそう言ってるし、って開き直ってハイヒールを履こうと思う。

 

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