アルゼンチンの永住権はどのくらい国外に出ていると消滅するのか

アルゼンチンの永住権を持っています。いろんな国では、よく1年のうち半分以上住んでいないと永住権がなくなる、とかいいますが、アルゼンチンは「2年に一度入国すれば良い」って聞いていました。

情報ソースはネット上のアルゼンチン在住外人コミュニティや、移民弁護士のサイト、とかそういうところです。場所によっては3年に一度でいいって書いているところまでありました。また、以前友人が永住権申請の際に、2年に一度来ないといけないのか、という件についてイミグレの窓口で聞いてもらったことがあって、その時の話では「2年に一度入国しないといけないけど、まあ、なくなってもまた申請したら取れる」って話でした。

私もまあこれを信じて、2年前にアルゼンチンに一度行きました。DNIとパスポートで入国して、別に何にも問題なかった。そして、今年、またそんな時期がやってきたので、行こうかなーと思っています。でも時期が微妙に行きづらい。仕事休むとごっそり給料が減るので休みたくない。3年でいいなら延期したい、とか思っているわけです。

でもこれといって正確な情報ソースがでてきません。

そんなわけでイミグレにメールしてみました。「2年とか3年とか聞くけど本当のところはどうなの? って」。そしたらなんと当日中に返事が来ました。すごい、アルゼンチン、速い。

簡単に言うと「Ley 25871(PDFにリンク)っていう法律の62条に書いてあるけど、1年だよ」っていう返事。

えっ! 1年!

もうだめじゃん。でも前回1年以上2年前で大丈夫だったよ? その法律2004年のだけど、わたしこないだ行ったの2014年だよ?

と思って、条文を読んでみました。ここに抜粋コピペします。スペイン語わかる方は直接読んでみてください。

ARTICULO 62. La Dirección Nacional de Migraciones, sin perjuicio de las acciones
judiciales que correspondieran deducir, cancelará la residencia que hubiese otorgado,
con efecto suspensivo, cualquiera fuese su antigüedad, categoría o causa de la admisión y dispondrá la posterior expulsión, cuando:

(中略)

c) El beneficiario de una radicación permanente hubiese permanecido fuera del Territorio Nacional por un período superior a los dos (2) años o la mitad del plazo acordado, si se tratara de residencia temporaria, excepto que la ausencia obedeciere al ejercicio de una función pública argentina o se hubiese generado en razón de actividades, estudios o investigaciones que a juicio de la Dirección Nacional de Migraciones pudieran ser de interés o beneficiosa para la República Argentina o que mediara autorización expresa de la autoridad migratoria la que podrá ser solicitada por intermedio de las autoridades consulares argentinas;

スペイン語忘れてる…。

ちょーざっくり訳すと、「以下に該当する場合はレジデンシアをキャンセルするかも。うんたらかんたらなんたらかんたら、2年以上国外にいる人」。

ってわけで、2年だとおもいます!

即日メールの返事をくれた担当者はご親切に条文まで指定してリンクまでくれて「1年」ってメール本文に書いてましたが、条文には2年ってあります! これを信じて、2年経つ前にアルゼンチンの土を踏みに行こう。いくらまた取れるって言っても、あの手続きもう一回やるのはごめんだ。

外国でパスポートをなくしたら

他の場所に書いていたものをこちらに移動しました。何を隠そう、ワタクシ、人生で2度もパスポートをなくして再発行しています。10年パスポートはもったいないかもしれないと思う今日この頃。

———————

アルゼンチンでは、国民や長期滞在者はみんなDNIという身分証明証をもっていて、ことあるごとにDNIの提示を求められます。DNIを持っていない外国人は代わりにパスポートを提示します。

外国で通用する日本人としての身分証明証、パスポート。これがないと旅行が出来ないばかりか、国によっては生活の様々な場面での手続きが出来なくなってしまいます。

もし、外国でパスポートをなくてしまったら? 国によって必要になってくる手続きも変わってくると思いますが、最低限しなくてはいけないことは以下のとおりです。

  1. 現地の警察に紛失届や盗難届をだし、その証明書をもらう
  2. 在外公館領事部にてパスポート紛失届と再発給申請をする
  3. 現地の入国管理局へ行きビザ等を押し直してもらう(入国の記録がないため)

紛失した場合の再発給申請には通常の申請書類に加えて紛失または盗難証明書の提出が必要ですので、大使館へ駆け込む前にまず現地の警察へ駆け込みましょう。

再発給申請必要書類は以下の通りです。

パスポート紛失時の再発給申請の際の必要書類(平成23年度)

  1. 所管警察署等発行による紛失または盗難証明書の提出
  2. 紛失一般旅券等届出書
  3. 写真2枚
  4. 有効な戸籍謄(抄)本
  5. 一般旅券発給申請書

在外公館領事部にて紛失届を提出すると、領事もしくは副領事などによる面談があります。あれば別室に呼ばれ、どんな状況でなくしたのかなどを説明します。叱られている訳ではないのですが、叱られている気分になります。いや、叱っているのかもしれません。

盗難にあった場合には、被害届のような書類も記入します。そのなかには「今後このようなことのないためにはどうしたらよいか」などを記入する欄もあり、自分のうかつさを反省させられます。

書類が揃って新規発行を申請した場合、国によると思いますが、在外大使館領事部でのパスポートの発行は1週間程度でできるようです。戸籍謄本等を持っていない場合は取り寄せる必要があり、申請までたどり着くのに時間がかかってしまいます。

新しくパスポートをつくるとパスポートの番号が変わってしまうので、必要であれば領事に依頼して、旧パスポートと新パスポートの所持者が同一人物である旨のレターを出してもらうことも出来ます。

外国での唯一のID、パスポートはなくさないように気をつけましょうね。

Autorización de viajeをRegistro Civilで取得

アルゼンチンでのあれこれ思い出して記録シリーズ。

アルゼンチンは、両親が揃っていない状況で子どもが国外に出る際には、旅行許可証が必要です。

さて、私たちはまず、日本で旅行許可証を作ってアポスティーユを貼ってもらったものを作りました(父親が日本にいた為)。それでアメリカ経由日本行きの出国が出来たのですが、なぜかウルグアイへ行くときにこれじゃ行けない、と言われ、慌ててRegistro civilで作り直しました。慌ててって行っても結局その日はウルグアイへ行けなかったんですけれど。

まず、カピタルは何でも事前にインターネット予約ですので、Registro Civilもネットで予約します。
http://www.buenosaires.gob.ar/registrocivil

自分の住所がある地区のRegistro Civilへ行くのが基本だそうですが、私たちはUruguayのRegistro Civil本部での痛い経験(出生登録時のあれこれ)があることと、近場のRegistro Civilは混んでいて予約が取れなかったので、一番最速で予約が取れる場所へ行きました。

持ち物は

  • 両親それぞれのパスポート(私たちはまだDNIがないので)
  • 両親とこどもの現住所証明(サイトには持ってくるように書いているがいらなかった)
  • 子どものDNI原本とコピー
  • 子どもの出生証明書原本とコピー
  • 手数料(2012年秋当時は100ペソくらいだった気がします)

文章はどうとでも出来ると思いますが、私たちは出来る限り自由度の高いものにしたかったので、期間はオープンで、両親のうち片方だけでも、或は小さい人がひとりだけでも、何処の国へでも旅行が出来る、というものにしました。

Registro Civilにいる公証人(かな?)が、書いてはんこを押してくれます。

なぜだか理由は覚えていないけれど、私たちは現金が足りなくてATMを探しに回った記憶があります。何だったんだっけ? 

18歳未満のお子さん連れでの旅行は、外国人でもこれが必要です。子どもも外国人の場合、その子の出生証明書(日本なら戸籍謄本)の公式翻訳と公証が必要です。

Autorización de viaje自体は、公証人に作ってもらえれば良いのでRegistro civilにいかなくても一般の公証人に作ってもらうことも可能です。予約待ちとかないだろうし。ただ、調べた限り、施設公証人に頼むと料金が3倍くらいしたので、わたしたちはRegistro Civildでやることにしました。

面倒だけれど、アルゼンチンのこれに慣れると、こういうのがないと確かに誘拐とか怖いよなぁ、と思うようになりました。

Registro CivilでのAutorización de viajeの詳細
http://www.buenosaires.edu.ar/aplicaciones/guiaba/guia/index.php?info=detalle&menu=1&id=322

片親のみで国外に出る際の旅行許可証の例文

以前別の場所に書いていたものをコピペ。未成年者を連れて国外に出る場合の旅行許可証についてです。

まず最初に、以下のコピペにある文章で日本で作りました(父親が日本にいたので)。それを公証してもらいアポスティーユも貼ったもので、アメリカ経由日本行きで出国することが出来ました。その後、同じ旅行許可証を持って隣国ウルグアイへいこうとしたときに、イミグレでこれでは出国できないと言われました。前は大丈夫だったのに何で? ときくも、知らないわよ、の一点張り。結局、Registro civilに行って作り直し、それで出国しました。

——————————-

アルゼンチンでは、未成年者が国外に出る場合には、場合に応じた旅行許可証が必要です。これは犯罪を防ぐ目的で、南米各国で実施されているもので、自分の実子であっても勝手に国外に連れ出すことはできません。

旅行許可証は、決まったフォーマットがある訳ではなく、必要に応じて「この子の父である私は、我が子がその母親と国外に旅行することを認めます」というざっくりしたものから、「何月何日から何月何日まで、我が子がその叔母であるなんとか氏と、どこどこの国へ旅行するのを我々両親が認めます」などと特定の期間、旅行、同伴者を指定したものなど、自由に作ることができます。

例えば、父親が子供がその母親と旅行するのを許可するという場合。

Yo, 父親の名前, Japonés, mayor de edad, titular del pasaporte de Japón No.父のパスポート番号 residente en Japón, por medio del presente documento declaro : Que autorizo a mi hijo menor 子供の名前, nacido el XX de XX de 2011 a las 00.00 horas, en Buenos Aires Argentina, titular del D.N.I. 子供のDNI番号 para que viaje acompañado con su madre 母親の名前 , titular del pasaporte de Japón No.母のパスポート番号, mayor de edad.

Firma del padre.
ここに署名

出生証明書に書いてある内容と照らし合わせて確認するので、名前、生年月日、各種ID番号等を必ず盛り込みます。

旅行許可証はアルゼンチンの公証人に作ってもらうかRegistro civilなど役所で作成するのが簡単ですが、「出張中の父親がアルゼンチンにいる妻子を呼び寄せたい」などというケースでは、上記のような文章でその父親がいる場所の公証人に認証をもらい、外務省のアポスティーユをもらってアルゼンチンまで送付してもらいます。

日本で作る場合、外国語の文書を認証できる公証人もたくさんいるので、あらかじめスペイン語で文章を作りそれにサインをして、公証人の印をもらいます。公証人のなかにはアポスティーユまでやってくれる人もいるので、その場合は一度ですみます。

渡航時には、旅行許可証と出生証明書(子どもが日本人の場合は戸籍とその翻訳かな? 要確認)を忘れずに。空港で出国を認めてもらえなかったら悲劇です。

アルゼンチンでの永住権申請の記録

もうだいぶ前のことですが、アルゼンチンの永住権とDNIを申請してきたときのお話です。私自身、色々調べても調べが足りなくて大変な思いをしたので、今更ですが記録しておき、誰かのお役に立てば幸いです。

私は、アルゼンチンで出産後、アルゼンチン人の親として永住権を申請、取得しました。

アルゼンチンは出生地主義で、子の国で産まれた人はみんなアルゼンチン人です。そしてその親は永住権をとることが出来ます。なのでさっさとやっておけばよかったのですが、色々書類を日本から取り寄せたり、翻訳したり、途中で日本に帰ってしまったのでやり直したり、色々面倒だったのです。

あとは調査不足で、パスポートのコピーとかその場でコピーすりゃいいでしょくらいに思っていたりして、書類不備で申請まで漕ぎ着けられないことが重なり、もういやだー! となったりしました。イミグレで受け付けてもらえなくて、泣きながら帰ったこともありましたよ、ほんとに。

というわけで、必要書類。ちなみにこれは私が申請した2012年9月頃の必要書類です。現在はまた違うかもしれませんので要確認。

  1. パスポート原本
  2. パスポート全ページのコピー&翻訳と公証
  3. 日本の犯罪証明原本&翻訳と公証
  4. アルゼンチンの犯罪証明
  5. 現住所証明(Certificado de domicilio)
  6. 出生証明書原本とそのコピー
  7. 子のDNIとそのコピー
  8. Residencia permanente代600ペソ
  9. DNI代40ペソ

なんと、戸籍謄本アポスティーユつきとその翻訳公証、というのがいらなかったのです。これがすごく時間とお金がかかったのに! これが必要と最初から疑ってもいなかったのはなんでだろう? これがなければもっとずっとはやくにDNIを手にしていたかもしれないのに…

とはいえ、申請から2週間もかからずにDNIが届きましたので、結果よしということで…

さて、実際の申請ですが、上記書類を揃えて、イミグレの予約を取って、申請に行けば良いだけなのですが、私はいろいろと調査不足、書類不足で何度も往復をしました。ちょっと覚え書き程度に…

1. パスポート原本
そのまま、パスポートそのものです。

2. パスポートのコピー
これが曲者でした。パスポートのコピー、とだけ聞いていたので、イミグレの中にあるコピー屋さんでコピーすりゃ良いだろう、まぁ、ちょうど手持ちに一枚(写真のところ)あるし、これでいいか、と。だがしかし、この「パスポートのコピー」とは、「パスポート全ページのコピー」のほか、その全ページの翻訳と公証が必要だったのです。イミグレの窓口でこれを言われたときはショックでした。がびーん! です。その場で翻訳家さんに連絡を取って、その足で翻訳を依頼しにいって、それでも出来上がるのは1週間後、イミグレの予約は取り直し、です。げっそり、げんなり、でした。

3. 日本の犯罪証明原本の翻訳と公証
これチートです。日本大使館経由で日本から取得するのですが、この取得に2ヶ月かかります。その間に日本にいってしまうとやりなおし、じゃあ日本でとろうとすると、アルゼンチンでビザをとれるという証明をもってこいとか言われます。そんなん無理ゲーすぎる。だってアルゼンチンの方はこれがないと申請させてくれないし。

そんなわけで日本大使館経由で申請し待つこと2ヶ月。届いた犯罪証明はおそらく大使館で開封され翻訳され、さらにそれをまた封印されて「本人が開けたら無効』と書いてあります。ところが、この「本人が開けたら無効」というのが曲者です。日本はよくこれをやりますが、アルゼンチン側からは翻訳と公証を求められます。つまり開けないと翻訳も公証も出来ないんですよ、はい。一度、ビザの申請相談の窓口で、「これ、私が開けたら無効とか書いてるからお兄さん開けてくれるかな」とイミグレの職員に頼んだら、なにいってんの? みたいな反応をされました。自分で開けたら? というので、でも私が開けたら無効なんだってよ、というと、じゃあ、大使館にでもいってそこで開けたら? と言われ、そもそも大使館側が、本人開封無効っていってるの、と、もうらちがあきませんでした。

結局、自分で開封し、翻訳家さんに一部を翻訳してもらい(一部英語の部分があるのでそれをスペイン語化)、さらに公証をもらってクリア。「本人開封無効」とかかかなくていいのに…

4. アルゼンチンの犯罪証明(antecedentes penales)
これは、簡単だった気がします。Registro National de Reincidenciaへ行って申請をすると、証明書の番号をくれます。そしてあとで自分でウェブサイトから証明書をダウンロード&プリント。

5.現住所証明
カピタルなら最寄りの警察署、カピタル外ならRegistro Civilへいって申請。カピタルでは翌日にその住所に人が来て本人がいると確認されれば証明が出ます。私はカピタル外だったので、Registro Civilへ公共料金の領収証等を持っていき、その場で証明してもらいました。

6, 7.子の出生証明書、DNIの原本とそのコピー
これはそのまま、です。

8, 9. この金額は、これは2012年9月の段階なので、今はいくらになっていることやら…

これら書類とお金を持っていくと、2週間以内に自宅にDNIが届きました。一説には数ヶ月待ち、ということも聞いていたので、自分の出国までに間に合うかどうかドキドキでしたが、ちゃんと2週間以内に届きました。やるじゃん、アルゼンチン。

ピカピカのtarjeta DNIを手にしたとたん、とっても嬉しくて、何度もイミグレを往復したことやら、いろんな証明を集めたことやら、泣きそうになったこともいい思い出。これで私はいつでもこの国で好きなように暮らして働いていいんだ! という喜びでいっぱい。これってすごいことだよね。

って、まぁ、今はアルゼンチンを離れちゃっているのですが、いずれまた戻って暮らしたいので、そのときにはもうこういう手続きはいらないんだなぁ、嬉しい。

他にもいろんな手続き関連の記録があるので、ぼちぼちあげていこうと思います。

アルゼンチンでの手続き関連を整理

妊娠中に来てアルゼンチンで出産。関係するいろいろの手続きについて、記録がてら。以前他の場所に書いてあるのだけれど、改めて整理。もう忘れそう。

妊娠中にやったこと

出産後にやったこと

アルゼンチン側

日本側

  • 出生証明書(via 領事部)
  • パスポート申請(via 領事部)
  • 旅行許可証の作成(日本にて)
  • 警察証明の取得(via 領事部)
  • 警察証明の取得(日本の警察署にて、結局やらなかった)
  • 新しくたてた戸籍の謄本の取得&アポスティーユ
  • 出産一時金の申請(日本にて)

他にもいろいろやった気がするなぁ。思い出したら追記します。それぞれの詳細はぼちぼち書きます。

アルゼンチンのパスポートを申請してきたレポ

生後2ヶ月ちょっとの子どものアルゼンチンのパスポートを申請してきました。

2011年3月9日より、パスポートの発行の担当省と仕組みが変更になり、現在はとってもスムーズに申請の手続きが終わりるようです。

パスポートの申請はショッピングセンターなどで見かけるブルーの「Nuevo Pasaporte」というブース(Nuevo DNIというのは本当によく見かけるのですが、Nuevo DNIでできるのか未確認)もしくはお役所(Registro Nacional de las personas)でできます。このお役所ではDNIの発行もしているようで、パスポートの申請にいったら、同時にDNIもデジタルの新しいものに作り直すことになりました。

どうやらパスポートをお役所で作る場合とそれらのブースで作る場合ではお値段が違うらしく、お安いお役所で作ることにしました。ショッピングセンター内のブースなどで作る場合は追加料金100ペソとのこと。

まず、予約します。この国はなんでもまず予約、です。予約は、電話かインターネット(http://www.mininterior.gov.ar/pasaporte/turnos.php)で、なのですが、このインターネットからの予約システムがエラーを返すばかりで予約させてくれないので、電話で予約しました。

持っていくものは、申請者本人のDNIと出生証明書、申請料130ペソ(2011年8月現在)です(クレジットカードは使えません)。

お役所では、書類を確認してもらい、申請料を支払い、指紋の採取(これはDNI用?)、写真撮影と署名をしておしまい、です。15日程度で自宅まで送付されるそうです。

今回は、生後2ヶ月ちょっとの赤ちゃんのパスポートなので、指紋は母親のもの、署名は母親の代筆でした。写真撮影はその場でデジカメで撮ってもらうのですが、まだ首が座りきっていないのでグラグラ。担当の女性が一生懸命あやしてくれましたが、いまいちの写りになってしまいました。

予約していくので、それほど待たされることはないと思います。乳幼児連れの場合はもちろん行列ごぼう抜きですので、ほとんど待つことはなく、すぐに手続きが終わります。

Nuevo Pasaporte:http://www.mininterior.gov.ar/pasaporte/
問い合わせ(平日8時から20時):0800-9999-364

Registro Nacional de las personasはこちら。

未成年者の旅行には許可証が必要

アルゼンチンでは、自分の子どもであっても、外国人であっても、勝手に国外に連れ出すことはできません。これは、未成年者の誘拐などの犯罪を防ぐ目的のようです。

片方の親(もしくは第三者)が、子どもを連れて国外に出る場合は、欠けている方の親(もしくは両親)による旅行許可証(Autorización de viaje)も必要です。これは、例えば離婚していても親子関係は変わらないので、必ず必要です。この許可なくして国外に連れ出そうとする場合、誘拐の罪に問われる可能性もあるようです。

未成年者が旅行する場合の必要書類は以下。

  1. 未成年者が片方の親のみと旅行する場合
    • 欠けている方の親からの旅行許可証(要公証人の認証)
    • 出生証明書
  2. 未成年者が両親と旅行する場合
    • 出生証明書
  3. 未成年者が単独または第三者と旅行する場合
    • 当該の旅行に関する詳細な内容を盛り込んだ両親からの旅行許可証(要公証人の認証)
    • 出生証明書

Autorización de viajeは、必要な内容を盛り込んで公証人に作ってもらいます。例えば、母親が子どもを連れて旅行する場合は、父親が「母と子のみで旅行することを許可する」旨の文書を作り署名し、公証人に認証してもらいます。

また、Autorización de Viajeは、Registro Civilで作ることもできます(手数料100ペソ)。

Registro CivilのAutorización de viajeの情報
http://www.buenosaires.gov.ar/guiaba/guia/index.php?info=detalle&menu=1&id=322

仮に、許可を出す側が国外にいる場合、その国の公証人に作成してもらった旅行許可証にアポスティーユを付けたものをアルゼンチンまで送ってもらえばOK。その場合、アルゼンチン国内で追加の手続き等は必要ないようです。

法律もよく変わるようなので、実際に旅行許可証を作成する際には関係役所に相談することをお薦めします。

参考)requisitos para la salida de un menor de edad del territorio argentino

ブエノスアイレス市の現住所証明書の取り方

アルゼンチンの身分証明書D.N.Iを持っていない外国人は、各種手続きの際に住所を証明するものとして、警察の発行する現住所証明書 Certificado de Domicilioが必要となることがあります。

Certificado de Domicilioの取得は至って簡単。

自分の居住地域の警察署に行き、Certificado de Domicilioが必要である旨、現住所を伝えると、翌日自宅まで来てパスポートなどの身分証明証で本人の居住を確認して、証明書をくれます。手数料は10ペソ。

ようやくアルゼンチンでの出生登録ができました

チビータがうまれて一ヶ月ちょい。ようやくアルゼンチンで出生登録ができました。手続きがらみはまた別途まとめますが、とりあえずことの経緯を。いろいろドタバタでした。

チビータがうまれたのは、Hospital Alemàn。両親がアルゼンチンで結婚していてアルゼンチンの婚姻証明書を持っているのなら、そのまま病院で出生登録ができますが、わたしたちはそうではないので、病院での登録はできず、Registro civilというお役所へ行くことに。

Registro Civilの出生登録所のリストを見ると、Uruguayのオフィスが本部のようで何でもできる、とのこと。病院からの帰り道にあるので、病院からもらった出生証明をもってウルグアイのRegistro civilへ。

あとからわかったのですが、Uruguayの本部オフィスは何でもできる代わりに、審査が厳しい、らしいのですが、わたしたちはそんなことも知らず、「リストの一番上に書いてるし」という理由でUruguayの本部へ行ってしまいました。

入り口を入ってインフォメーションで出生登録に来た旨を伝えると「予約はあるのか」と。その時点で一瞬思考停止。え、出生登録って予約必要なの。うまれてそのまま役所に行っておしまい、かと思っていました。

予約先電話番号とURLをもらって目の前のカフェへ。インターネットから予約しようとすると先2週間は予約が取れず、しかし、チビータのパパさんはまもなく一時アルゼンチンを離れることに。近い日にちで何とかならないかと電話でごねるのがベストと判断するも、自分のスペイン語能力では無理とあきらめ帰宅。

同居人に手伝ってもらって電話で予約。父親がすぐ出国してしまうのですぐなんとかできないか、とごねるも撃沈。結局予約が取れたのはうまれてから一ヶ月以上たった7月5日でした。出生登録の期限は40営業日。

さて、7月5日に、自分のスペイン語能力が不安なので、ペルー人の友人と一緒に改めてRegistro Civilへ。今度は出生登録のデスクまで行けたのですが、今度は「ペルー人じゃなくて、アルゼンチンのスペイン語から日本語への公式通訳をつれてこい」と。出生登録は2時半までなので、明日9時半にまた来い、と。ペルー人に対して「Español Argentina」と強調するあたりちょっといやみっぽいというか、わたしの友人はぷんすかしていました。ペルー人もカステシャーノとエスパニョールの通訳いるのかっていう。ちなみに、スペイン語英語の通訳ではダメで、わたしの母国語である日本語でないといけないのだそうです。クメール語とかのひといるのかなぁ。

さて、公式通訳ってどこにいるの、と、聞くと、インフォメーションで聞け、と。インフォメーションで聞いてみると、近くの通訳さんのエージェントのような場所を教えてもらい、そこへ移動。そのオフィスでスペイン語日本語通訳を紹介してくれ、というと、名前が一つだけ書かれた紙をくれました。なんと、ブエノスアイレス中でたったひとりだけ、なのだそうです。

その方に電話をして料金を聞くと、ミニマム2時間で正直思ってたより高い。ぬぬぬ。日本大使館に電話してそういう公式通訳さん知らないかと聞いてみたところ、同じ人を教えてくれました。やっぱりその人しかいないらしい。

ちなみに、大使館の方に公式の通訳をつれてこいといわれた旨伝えると「そんなこという人がいるんですか、はっはっは」と。通常はそのまま登録できるそうです。うーん。

さて、いざその通訳さんに電話をして事の次第を説明してみると、今度はその本人も「そんな話聞いたことない。子供はうまれた時点でアルゼンチン人なんだから親がなんであれ登録できるはず。まぁ、お金払ってもらえるなら仕事だから行きますけど(多分自分でもできるんじゃないの的ニュアンス)」。

おそらく、わたしが行ったときにペルー人の友人が説明してくれて、わたしたちがほとんどスペイン語を話さなかったから、こいつらはスペイン語能力ゼロだと思われて、公式通訳、となったのかなぁ、もしかしたら、自分でがんばればそのままできるんでは? という気がしないでもなかったのですが、出生登録期限の40日ぎりぎりなので、もめて追い返されている時間はなく、これ以上チビータを無国籍状態にはしたくないので、諦めて通訳さんにお願いすることにしました。

お金がかかることよりも、自分の能力で解決できなかったことがものすごーく悔しかった。

翌日、通訳さんと一緒に9時半Registro Civilへ。病院からの出生証明を見せると、「通訳は」と聞かれたので、通訳さんにも登場してもらいました。やっぱり来てもらってよかった。

いざ名前を登録しようとすると、わたしたちの子供の名前のうち一つ目の名前はブエノスアイレス市のリストにないからダメ、とのこと。

それは予想済みだったので、これ日本語の名前からきているのだから認めてくれ、でごねるつもりでしたが「そういう名前の有名人とか、公的書類とかで、その名前が日本で一般的かつ女の子の名前として通用していることを証明せよ」と。

その名前は最近は子供の名前としてポピュラーになりつつありますが、最近なのでその名前を持った有名人というのはまだいません。インターネットの名前ランキングサイトとかでもいいかというと、ダメ、とのお答え。日本大使館へ行って、その名前が日本語の名前で一般的な名前だということを証明してもらえ、と。それがなきゃ認めない、とのこと。

そこで、大使館に電話をしてその旨をご相談。通訳さんが大使館の方をご存知で、直接話してもらうと、そういう名前で申請があるということを証明する書類なら作れないこともない、と。大急ぎで日本大使館へ移動し、事情を説明して書類を作ってもらいました。

その際、1999年の「今後はどんな名前でも自由に付けてよし」という新聞記事のコピーをもらい、今は何だって付けられる、と教えてもらいました。

さて、我が子の名前は日本人の名前なのですが、日本語のローマ字表記のRをLにすると、スペイン語の単語になります。また、その言葉を欧米では女の子の名前として付けている人たちもいます。と、いうことで、アルゼンチンでの名前はLで(後々日本のパスポートもLで申請するつもりですが)登録したい、と、大使館の方に相談すると、今度は「スペイン語の単語を日本語として証明は…」とごもっともな反応。でもRだと巻き舌になっちゃうもん。

名付けの事情や、漢字で書くどうなるかなどを説明して、うまい文章を考えてもらい、証明書を出してもらいました。大使館の皆さん本当にありがとうございます、感謝です。

その書類を持ってまたRegistro Civilに戻り、担当者に見せたところ、その人では判断できないと思ったのか、偉い人のもとにまわされ、そのひとはすぐに認可のサインをしてくれました。ちなみに、担当者に例の新聞記事を見せたところ「これは間違っている」とのこと。

実際本当のところはどうなっているのかよくわかりません。ブエノスアイレス市のサイトに名前の一覧があるのは事実。担当者レベルまで現状の法律の状況が徹底されていないのだろうし、担当者によって対応がまちまちなんだろうと思います。

ようやく名前を認めてもらって、住民台帳みたいなのに書き込んでもらい、両親および通訳がサインをして、我が子は無事アルゼンチン人として登録されました。ちなみに、両親が結婚しているかどうかに関わらず、基本的に子供は父親の姓を名乗るようです。子供のD.N.Iにサインするのも父親です。

通訳さんの話によると、アルゼンチンでは基本シングルマザー(日本でいうところの未婚の母ではなくて、父親の存在なしの子供)というのは認めておらず、両親の婚姻状況はどうであれ、必ず誰かが父親として登録されなければならないそうです。例えば誰が父親かわからないとか、父親に秘密で産んだとかでも、お役所側が事情聴取のようなことをして裁判なりをおこし、父親と思われる人に認知させるそうです。なんかある意味正しいと思う。日本は戸籍で家単位の考え方なので、例えば離婚してしまったら血のつながっている父親がもう父親じゃなくなるとか不思議なことが起こってしまう。

今回手伝ってくれた通訳さんは、Akizawaさんという方でブエノスアイレス市唯一のスペイン語日本語の公式通訳さんです。元々弁護士さんですが現在は引退、通訳としてのみ登録していて、娘さんが弁護士さんをやっているそうです。なんとアルゼンチン在住60年だそう。60年前のアルゼンチンってどんなところだったのかしら。

正直、手続き中のスペイン語は多分わたしががんばれば(なおかつ相手にもコミュニケーションしようという医師があれば)何とかなるレベルで(出生登録なんてやることは基本決まっているし)したが、おそらくお役所さんは一言も英語はしゃべらないだろうし、コミュニケーションを図ろうという感じにも見えなかったし、なにより、もめて40日を過ぎてしまうのが怖かったので、Akizawaさんに来ていただいて本当によかった。在住60年ということで、いろんなお話を伺えたこと、大使館とつなげてくれたことなど本当に感謝です。

いろいろどたばたでしたが、とりあえず、アルゼンチン人になれました! 手続き関係のまとめ記事別途書きます。

次は、日本国籍とその留保、両国でのパスポート申請に、アルゼンチンでの旅行許可証など、やることやまもりです。

アルゼンチンでの出生登録手続き

アルゼンチンで産まれた子供はすべてアルゼンチン国籍者となります。さて、その出生登録、いくつか注意点が。

ポイントを簡単に。

  • 出生登録は生後40日以内
  • 両親がアルゼンチンで結婚している場合は通常病院内で手続きが可能
  • 両親が結婚していない、あるいは外国でのみ結婚している場合は役所での手続き
  • 両親揃って役所に出向くこと
  • 役所での手続きには予約が必要(インターネットか電話で)
  • 片方もしくは両方の親がスペイン語を解さない場合はスペイン語と母国語の公式通訳を連れて行くこと

いろいろ落とし穴や、事前に準備しておくといいかも、ということも書いておきます。ブエノスアイレス市の場合です。

出生登録の事前予約を忘れずに

出産した病院で登録する場合(アルゼンチンで婚姻しているカップルから生まれた子供の場合)を除いて、Registro Civilという役所に出向いて出生登録をする必要があります。出生登録は予約制で、予約はインターネットもしくは電話でのみ可能です。

ウェブサイト:http://registrocivil.gov.ar/
電話番号: 147 または 0800-999-2727

どの支所で登録するか

ブエノスアイレス市内には複数のRegistro civilがあります。本部はUruguay 753。支所によって対応できる内容が違うので予約の際に確認してください。

本部ではあらゆる手続きが可能ですが、本部だけあって審査が厳しいとのこと。ただし、ここで登録できれば差し戻されることはありません。逆に、地方のオフィスなどは審査が緩かったりする場合もあるようですが、後々本部ではじかれて(例えば名前がダメとか)差し戻される、ということもあり得るそう。

自宅近くのオフィスが簡単ですが、担当者次第で対応が違うこともままあるようですのでご注意。

市内のRegistro civil一覧:http://registrocivil.gov.ar/areas/registrocivil/InfoUtil/rcenciudad.php?menu_id=800

日本語名やリストにない名前を登録したい場合の事前準備

ブエノスアイレス市では市がつくる名前一覧にある名前以外は基本的に登録できないようです。ただ、これについては法律が変わり何でも登録できるようになったという説もあり、担当者次第で登録できたりできなかったり、ということにもなってきそうです。

もし、付けたい名前が市の名前一覧にある場合は特に問題はありません。しかし日本語名やリストにない表記の名前をつけたい場合は、念のためその名前が一般的に通用していてなおかつ子供の性別にあったものであるという証明のできる書類を準備しておくのがいいかもしれません。

日本で通常使われている名前であれば、日本大使館からその名前が日本で一般的である旨の証明のような書類を出してもらえます。一度大使館に相談してみるのをお薦めします。

ブエノスアイレス市の名前一覧(検索可能):http://www.buenosaires.gov.ar/registrocivil/nombres/busqueda/buscador_nombres.php

出生登録に持っていくもの

外国人の場合、両親それぞれのパスポート等のID及び出産した病院からもらった出生証明。結婚している場合は婚姻証明書も。日本では婚姻証明というのはないので、戸籍謄本をもらってそれをスペイン語訳したもの。

父親は必ずいる

アルゼンチンでは父親のいない子というのは基本的に認められておらず(父親がいなければ子供はできないので当然といえば当然ですが)、結婚していない場合は両親揃って登録に行く必要があります。父親欄が空白になっている出生証明というのは基本あり得ず、例えば誰が父親かわからないとか、別れてから妊娠に気づいたとかいう場合でも、裁判をしてでも父親にあたるひとをたてないといけないようです。

また、子供は基本的に父親の姓を名乗り、登録された子供のD.N.Iにサインするのも父親です。

ブエノスアイレス市に登録されているスペイン語日本語通訳は現状ただ一人

場合によっては(スペイン語がほとんどわからないとか)、出生登録の際に通訳を連れて行く必要があります。その場合、スペイン語の話せる友人などではなく、ブエノスアイレス市に登録されている公式の通訳(スペイン語と母国語)をつれてこい、といわれる場合があります(登録に行く場所や担当者によって違った対応になる可能性あり)。

ブエノスアイレス市に登録されているスペイン語日本語通訳は現状ではひとりだけのようです。その後増えているかもしれませんので、通訳が必要な場合、最新の情報は協会に照会してください。

通訳料金は1時間887ペソ、ミニマム2時間から。ちなみに、この料金は協会で決められている料金で、言語に関わらずこの料金なのだそうです。

Colegio de Traductores Públicos de la Ciudad de Buenos Aires(ブエノスアイレス市公式通訳協会)
http://www.traductores.org.ar/
Tel : 4373-7173

Registro Civilは9時半から14時半まで

お役所仕事は営業時間がとっても短いです。トラブルがあることも想定して、早めの時間に行くことをお薦めします。

 

photo by sabianmaggy via flickr

アルゼンチンの出生登録は予約制だった

わたしの調査不足でした。

アルゼンチンで結婚しているふたりから産まれた子供であれば、病院でそのまま出生登録ができるようですが、結婚していないカップル(自国で結婚していてもアルゼンチンでしていないことになっている場合も含むらしい、が、詳細未確認)は市の出生登録所へ行く必要があります。また、結婚していないカップルの場合、両親揃って行かないといけないとのこと。

それについては事前調査済みで、わたしたちは「病院から出生証明をもらって揃ってお役所に行く」というタスクがあるという認識でした。

退院翌日、さっそく病院から出生証明をもらってお役所へ。入り口のカウンターで「ベベの出生登録したいんだけれど」というと「予約してるのか」と。

予約?

え、予約ってなに? お役所行って登録して終わり、じゃないの? 誰かのブログで「新生児連れは専用レーンがあるから並ばなくてオッケー」というようなことが書いてあったので、直接行って登録できるとばっかり。それは専用レーンじゃなくて予約だったの?

「電話かインターネットで予約してからきてね」とのことだったので、お役所向かいのカフェに駆け込みさっそく予約サイト(http://registrocivil.gov.ar/)をひらくと、なんとむこう2週間は予約が取れない。

電話でチャレンジしようかと思いつつ、自分のスペイン語能力ではちょっと難しそう、と判断、帰宅して同居人君に電話をしてもらいました。ありがとう、ダニーちゃん。

結局予約が取れたのは数週間先。それまでアルゼンチンで出生登録ができません。ごめんね、チビータ。

日本での出生届だとかなんとかかんとかも、いろいろやることてんこもり。ちゃんと登録ができたら、出生登録関連情報の記事にしようと思います(今はまだ撃沈しただけなので、ブログで)。

がんばるお。

イミグレでの90日の滞在許可延長レポ

日本人はビザなしで90日間アルゼンチンに滞在することができます。入国後、イミグレにて更に90日の滞在許可延長ができます。本日この手続きに行ってきました。

以下、本日わたしがやったことです。

  1. 8時にイミグレ到着(クリーム色の建物)。
  2. 建物左のゲートのとなりにあるSalida(出口)と書いてある入り口(?)から入る
  3. 番号はどこでもらうの、と聞くとBiometricaというところにつながる行列に並ぶようにいわれる(目的のカウンターはBiometricaではないのに)
  4. 行列に並んでいたら、番号札を持ったおばさんがきて「これをもってNon Mercosurのカウンターへ行きなさい」と言う(この時点で8:20ころで82番)
  5. Non Mercosurのカウンターのところに「書類(わたしの場合はパスポート)のコピーが必要」とあったので、コピー屋さんを探す
  6. コピー屋さんは隣の部屋(そっちも何かの手続きのお役所)を通り抜けて廊下に出たところの突き当たり(8時からと書いているのにオープンしたのは9時)
  7. パスポートの顔写真のところと最終入国スタンプのページをコピーしてもらう(1枚20センターボ)
  8. それを持ってNon Mercosurのカウンターひたすら番号を待つ
  9. 番号を呼ばれたらパスポートとコピーを提出手数料の支払い用紙を渡されCajaというカウンターで300ペソ払ってくるように言われる
  10. Cajaで300ペソを払い、その控えをもってパスポートを提出したカウンターに戻る
  11. パスポートにはんこが押されて戻ってくるのを待つ(名前を呼ばれます)

どこで何がという案内がぜんぜんないうえに、Non Mercosurの延長のカウンターは窓口が少なく、更に番号札の電光掲示板表示がありません(ほかのカウンターはあるのに)。基本英語は通じないし、どこもかしこも行列カオスです。結構気合いが必要。

以下、もしまた同じ手続きをしに行くことがあれば憶えておきたいこと。

  1. とにかく早く行く(8時で既に82番。9時半に行ったら番号札自体もう売り切れだった)
  2. コピーは事前に用意しておく
  3. 暇つぶし用の本などを持って行く

けっこうぐったり疲れてしまうので、隣国ウルグアイに日帰りで行って入国スタンプをリニューアルする外国人がほとんどだそうです。

ちなみに、イミグレの場所は、レティーロ駅のそばです。

子供の名付けトラブル in アルゼンチン

アルゼンチンでは、子供にどんな名前を付けるのか完全に自由なわけではありません(参考「アルゼンチンでは子供の名前はリストから選ぶ」)。基本的には、政府の用意するリストにあるものでなければなりません。

日本でも以前、「悪魔」ちゃんの問題がマスコミに取り上げられましたが、アルゼンチンでもその名前が名前として適しているかどうか、というのが判断の基本になるようです。

では、変な名前じゃなければいいのか、というとそれだけではなく、いろいろトラブルが多発しているようです。特に、外国人の子供の名付けについて、アルゼンチンにはかつて存在しなかった名前を付けようとする場合、認められないケースも。

スペルの変更をさせられた例

産まれたときに母親によってJakelinと名付けられた女の子。DNI(アルゼンチンの身分証明書)を登録しに行ったときに「スペルが認められないので全部やり直すように」といわれ、出生証明書までさかのぼってJakelinをJaquelineに変更することを余儀なくされたそう。

一度はいいといわれたのにやっぱりダメ>許可申請という例

第二子におじいちゃんの名前をもらって名付け。最初はOKといわれたのに、あとからファーストネームも、セカンドネームもリストにないからダメといわれ、申請書を書き登録待ち中(しかも最低40日)。出生証明書にはファースト&セカンドネームが記載されていないまま、旅行にも行けずただ待つのみ。

などなど、いろいろトラブル多発。

外国人風の名前をつけるときには、その名前が存在し、何に由来しているのかなどを証明する必要があるようです。

移民だらけのアルゼンチンでこのルールってどうなんでしょう。