最近はPMSのことばかりだったけれどちょっと違う話題も。
私は20代の初めに日本を飛び出して、2つの国に住みました。そのうちのひとつであるアルゼンチンでは永住権ももらいました。今住んでいる国には通算10年近く住んでいます(そんなにたったのか…)。でも、いまだにまだ迷走中です。
先日、オランダ人の友達がうちにしばらく滞在してすごいニュースをもたらしてくれました。
「100年くらい前に日本とオランダのあいだで交わされた条約が最近見つかって、日本人はオランダでスイス人と同じように住むのも仕事をするのも自由になった」
これってすごいニュースではないですか。外国暮らしが長いと一番面倒だなと思うのはビザだの労働許可だのですが、それについてずいぶん自由になるということ。オランダは教育制度や美しい町並みから、住んでみたいなーと言う思いはずっとあったのですが、これを聞いて断然移住したくなりました。
娘の学校にはオランダ人がけっこういて、ママ友さんたちとオランダの学校制度について話しました。彼ら曰く「オランダの教育制度は素晴らしい」「でも学校はコンクリートの四角いやつ(今の娘の学校はとても開放的で庭の中に教室があるかんじ)」「でもいまこの国でのんびり暮らすのに慣れてしまったらオランダなんて疲れるから暮らせない」「でも子どもが自分で歩いて学校に行けるっていいよね」と言います。
彼らの言うことの「オランダ」を「日本」に置き換えたら私の感想です。でも、日本は外国人にはおすすめ。ってことはもしかしてガイジンとしてオランダに住むのは悪くないんじゃないの?
今の国はとても居心地がよいのですが、この国で娘をティーンエイジャーにしたいかと問うと答えはNOです。そして私自身は田舎出身ですが、オーガナイズされた都市というのが好きなのです。雑然混沌としたアジアもいいですが、きちんと計画されて造られた都市に住みたいという気持ちがあります。
オランダ人の友人知人が何人かいますが、オランダ人の英語は完璧です。さらに他にもいくつかの言語ができる人がほとんど。言語教育が素晴らしいに違いない。
と、ポジティブなところばかりみていますが、件の友人曰くオランダには仕事がないそうです。
学位はマスターくらいは最低限とっておくべきで、それでも学校を出たあと6か月契約の無給のインターンシップで「職歴」というポイントを手に入れて、ようやくお給料の出る仕事にアプライできるとか。さらに、それでも3か月、6か月契約というのが当たり前で1年契約の仕事なんてなかなか見つからない、そうです。ちなみに彼女は文化人類学を勉強してきた人で、そもそも職場が少ない、という問題もあるそう。
2つの国に住みましたが、どちらも自力で住みました。駐在員とかではなくて、自分で仕事を見つけて、自分で渡航して。アルゼンチンではほぼ全ての手続きを自分でやりました。ビザも家探しも役所の手続きも何もかも。渡航当初はスペイン語は全くしゃべれませんでした。移住してみること、それに伴う煩雑な手続きなんかをすることは結構なきたくなる辛い作業だったりしますが、それでもそういうことをするのが好きなようです。いつかはオランダもチャレンジしてみたいなーなんてぼんやり思いはじめました。
この条約が今後どう運用されていくのか注目です。